ハリルジャパンのスタイル
ハリルジャパンのスタイルを検証してみようと思います、まだ一試合だけなんで妄想と変わらない推察になりますけどね。
僕は今季のシメオネ・アトレティコのサッカーをベースにしていると思っています。
一応の理由付け
SHにスピードと足元ある選手を入れて、CFにポスト、二列目にフリックプレイを多用させている部分なんかがそっくりです。日本代表はヘッドフリックは殆ど使ってませんけどね。マンジュ=川又、武藤=グリーズマン、清武=アルダトゥランと見ると解りやすい。
プレスが基本的に相手にサイドラインでの組み立てを強要させるべく追い込んでる所や、中央は基本的にサイドからの圧縮囲い込みで対処している部分。
SBがオーバーランの掛ける回数や位置がかなり限定的になっていて、ボール奪取に優れている選手を起用している部分。藤春はあれなんですけどね、SBの怪我人多すぎでスクランブルだったと思います。
ドルっぽくコンパクトに作っている時もあるんですけど、むしろアトレティコに近いかな?と思います。
グリーズマンやアルダほどのクオリティを持った選手が居ないから、ある程度は戦術に必要な選手特性を分散して配置した結果、中央に清武、外に永井を配置したんじゃないかな?
全くの妄想なんですけどね、間違ってたら笑ってください。
キリンチャレンジカップ 日本代表 VS チュニジア代表
大まかな部分はpal9999さんが書いてるんで、そっちがお奨めです。
その基本形を理解する為には田中山田さんのblogがお奨めです、pal9999さんと田中山田さんのblogはクオリティーが高すぎて、無料で読んでいて申し訳ない気分になってくる。
これ現代サッカーのパスとプレスを理解する上で凄く重要なので、絶対に読んだ方がいいです。色々なサッカー解説本やblogに書かれていることですけど、解りやすく面白いのはここが一番です。
ザック・ジャパン時にパスがカットされたりロストする事が多かったのは、直近のプレイヤーにパスすることが多かったからです、このケースが本当に多いんですよ。
ラインが高いことと相まって、ザックジャパンの失点数が歴代日本代表で最多だったのもうなずける話なんです、ただし得点数も最大だったんですけどね。
上記を読んだら下記も読みましょう。
これだけだと流石にblog紹介blogなんで、幾つか気になった事を書いていこうと思います。
何人かの選手への厳しい意見が有ると思いますので、嫌な気分になりたくなければ読まない方が無難です。
チュニジア戦のスタメン
川又、藤春、清武、槇野の先発は予測範囲外でしたけど、代表に召集したからには平等にチャンスを与えるスタンスは好感が持てますね。
試合の流れに関しては余り書く事ないんですよ、ハリーが提唱している意識改革が出来ているか否かの方が、遥かに重大な問題だと思いますので。
目新しい選手達が今後代表に残留できるかを、説明を交えながら評価していきたいと思います。
◎=確実、〇=大丈夫、△=当落線上、×=難しい
権田=◎
清武=〇
権田はこの試合で一番の収穫かもしれません、それぐらい素晴らしかった。
ポジショニングとフィードがとても良かったです、安心してみてられました。
吉田がワイドに開いてプレスをいなしつつ権田にパス、権田はダイレクトパスで中盤にだす。
この権田からのパスを清武がヘッドでボランチに落とす。
ボランチからダイレクトに縦パスが出ます。
清武がランかけなおして、縦パスの奥の受け手になりました、この後清武はトラップミスってパスは出せなかったけど、素晴らしい権田のフィードと清武の動きでした。
清武は守備面でも成長しているところを見せていましたし、幾つかの素晴らしいパスとムービングで違いを作っていました。
権田はショートパスとロングパスの選択を殆ど間違えていませんでした、1-2回サイドにロングパス入れてもいいんじゃないかな?ってシーンがあったけど、それは好みの範疇に収まると思います。
酒井宏樹=〇
まず安心です、球際に激しく行けてましたし、上下運動、縦パスの意識も良かったです、守備面では組織守備でも成長している様に思えました。
組み立て面では安易な受け方したり、シンプルな縦パスにこだわりすぎてパスカットされているシーンもありましたが、寄せの速さと激しさでボール奪取で計算できるプレイヤーです。内田との熾烈なスタメン争いが始まりそうな予感。
凄く見難いですけど、パス受ける前にルックアップしてるので、前むいて永井の走り出しを確認する事をスムーズに出来ており、手早く縦パス出せてます。
川又=×
プレス開始せずにずるずると下がっていき、二列目に吸収されてる事がしばしばあった
アリバイプレスで寄せが甘いシーンが多くあり、プレスの意義を薄くしている。後半の岡崎と比べると良く解るが、献身性が非常に少ない。
ポスト時のトラップやダイレクトパスの精度が悪い。
海外の選手との競り合いの激しさを理解せず、寄せられると簡単にボールロストしている。
抜け出し判断とプレスバックが噛みあってなかった、ただこれは連携の問題でもあるので保留項目、今回中々ボールもらえず決定機に絡めてないのは、この辺の問題が大きい。
SSが有りすぎて選定に困ったのでSSは無しにした、手抜きとかいうな。
武藤=〇
プレスとプレスバックで何度か良い面を見せていた、献身的な姿勢は非常に好感度が高い。
寄せる意識も高くなっており、球際にも強くいけていた。反面、寄せられたときの動きは悪くチャンスでのボールロストに繋がった、海外リーグの連中と戦う為のフィジカル強化は必須項目。
比較対象が宇佐美、乾だから過酷な戦いになるので〇にしといた。
永井=〇
嬉しい誤算その2。
裏抜けの走り出し、プレス、球際の激しさが非常に良い、プレスバックはちょっと連携不足の面もあり、機能して無い事もしばしば。
プレスで走り惜しみをしないのは川又と好対照だった。
相手の左SBが問題起こしていたので裏を頻繁に取ったが、モナコCBのアブデヌールのカバーで潰されていた。
今の本田さん相手なら勝てる可能性はあるので、日本代表で切磋琢磨を生み出す為にも頑張って欲しい。
藤春=△
素晴らしいスピードを持つし、球際の強さはある程度できていたが。
ポジショニング、寄せ、マーク意識、足元、パス精度、走り出しのタイミングなどは非常に悪かった、足速いのに上記が問題で足元で受けすぎてる、長所を生かせてない。
ただ相手が守備力に不安のある高徳さん、怪我がちになってきた長友さんなので、スタメン獲得はワンチャンあります。これからの伸びに期待したい。
山口=◎
ボール奪取、長谷部との前後左右の関係は完全に出来ていた。
球際、寄せの速さと強さ、運動量、体を張った素晴らしく献身的なプレーが多く、守備面では非常に輝いていた。
反面、ボール奪った後のパス(組み立て)は様々な課題を残した。長谷部の年齢問題は避けれないので、ほぼ確実に細貝の上位互換として代表に選出されると思う。
槇野=△
ポジショニングは悪くなかったが、安易な横パスが多すぎて長谷部、吉田、藤春に負担を掛けていたシーンも少なくない。足元にも不安が残り、縦パス意識も薄かったのでこの先代表に残れるかは非常に微妙。
宇佐美=◎
点を取れて無い事と守備意識が高いことは賛否両論有ると思いますが、違いが作れるプレイヤーです。香川とのホットラインは受け手出し手としても世界レベルの連携を見せ付けました。勝手な予想ですが、本田との世代交代で香川-宇佐美時代が来るんじゃないかな?
間違いなくガンバ宇佐美とは別人であることを証明しました、いや守備とオフザボールとかできるなら最初からやっとけと、やってたらとっくに選出されてるだろ。
今後もこのスタイルを維持できるなら、8年後まで日本代表の座は安泰だと思います。
一応やっとく
香川
トップ下の香川はファーストディフェンスで輝き、ショートトランジションサッカーの天才であることを証明した。ずっと証明してたのに、ザックジャパンでトップ下で使われなかったのは不憫の一言。ザックは名将でもあったけど、古いイタリアのサッカー観だったと思う。
岡崎
川又とプレスだけで格の違いを見せ付けてた、フィジカル負けしてないのも凄かった。得点は妥当、やっとCFらしいプレーさせてもらえたとおもったけど、本田が二点目取った時は納得いかなそうだった、CFはそれぐらいエゴだしていっていいと思う、今までが不憫すぎたしね。
本田
世代交代の波に一番晒されてる。
遠藤が居なくなり川島も退き始めた、長谷部も年齢は誤魔化せない、次は本田、長友が世代交代の時期にきている。
右足クロス、抜け出し、テンポ面のディスアドバンテージを改善しないとWGでの代表定着は難しい、あと左足クロスのバリエーションの少なさも。
敢えて本田さんの駄目な部分をSSで上げます、香川のパスミスとか言われるのは納得いかないので。
香川がボールホルダー、本田が香川を見ている
足止めて足元でもらいたがってる、相手のDFライン見てください、このシーンで本田さんがワイドに2-3メートル開くだけで一点もののシーンですよ。
でもここで本田はテンポが失われるプレーを選択してるんですよ、ありえないです。
ここで受けてドリブルでバイタル入ってシュートですか?、それで何回ミランで顰蹙かってるんですかね?それとも足元で受けてワンツーですか?、それにしてもワンツー出すには厳しいコースになりますよね?
相手のボランチがしっかり腰落して香川に対して良い守備してるんですよね
ここで香川がギリギリでスペースにパスだして、漸く本田が走り始める。ギリギリのオフラインでまってるなら解るけど、何で先に走り出してスペースで受けようとしないの?コーチングでスペース示して走り出しても良いんじゃないですか?
もっというと走り出して受けるってイメージがあったら、ここでダイレクトで左足でシュート撃ててるでしょ。
ここで香川が宇佐美に出せって意見もありますけど、ここで宇佐美はちょっとリスキーじゃないかな?、ただチャレンジしてみてもいいよね。宇佐美と本田の受け手としての能力も考えると、宇佐美で良かったかもね。
この一連の得点シーン見て、香川のパス精度が悪いって冗談じゃないですよ
本田の得意技ふんわりクロス発動、岡崎が競り勝ってゴール
モナコCBのアブデヌールさんは強かった
川又と武藤を蹴散らし、チュニジアSBのやらかしを何度もカバーして、永井を封じ込めてた。
左SBは確かに何度もやらかしてたけど、実は攻撃的な選手でアブデヌールさんのカバーリングありきのサッカーだったのかな?とか考えたけど、余りに酷いミスが多かったので、俺の妄想だと思います。
ハリー
割とはっきりと顔にでますね。
カメラワークが選手アップが多くて、ビルドアップやプレスが見れないこともあって不満だったんですけど、ハリーの顔ぬいてくれるのが多かったのは助かった。
寄せが甘くて精度の高いフィード蹴られた時や、プレスが緩かった時は仏頂面
逆に球際に強くいってボール取ってからの、フリックやスルーパスを上手く使った縦ワンツーでチャンスを作ると、最終的にミスや精度問題で点が取れなくても、点を取った時と同じ様な笑顔を見せてました。
その意味でどんなプレーを評価しているのか解りやすかったです。
ハリーのサッカー観によるスタメン選出が興味深くて、31日の親善試合が非常に楽しみです。
追記
うっちー誕生日おめでとう。
新生・日本代表について
ハリルホジッチ監督、良いと思います。
特に守備の寄せ問題に触れてくれたのは非常に嬉しかった、僕がサッカー雑談配信で、何度も守備時の体の寄せの問題に触れているのは、リスナーの皆さんも知っているでしょうから、どれぐらい嬉しいかは解って頂けるんじゃないかと。
後は選出メンバーが非常に良い、僕好みですね、もう少し視察時間が出来ればJ組も登用が増えると思います。
で、ハリルさんの戦術方針を予想してみます。
様々なニュースや選手の感想で語られている事を総合すると、基本方針は岡田+ザック+アギーレジャパンの融合だと思います。
岡田ジャパンの堅守とセットプレー、ザックジャパンの中盤の組み立てとショートパス、アギーレジャパンの縦の速さ、これらをミックスアップするサッカーじゃないかな?と、フォーメーション予想や選考メンバーを見ていると浮かんできます。
ただ上手く行かなくて八方美人、どれもゴミ化する可能性も無きにしもあらず。
その場合はハリーが悪いんじゃなくて、日本サッカーがまだその域に達してなかっただけと思って諦めます。
そもそも予想が外れている可能性の方が高いし。
予想スタメン
FW
岡崎、乾、永井がファーストチョイスになると思います。
ただ、乾と永井は武藤に食われる可能性も若干あるし、スタメンではありませんが、大迫も確実に使われます。
MF
香川は確実にファーストチョイスで、長谷部、山口、青山はちょっとわからないですね、3年後を見据えてるなら山口がやや優先されるし、まずハリーが考えている自分の形を試合で代表内外に見せたいなら長谷部かな?と思います、青山はその中間。
アンカーは青山か山口になると思うんですけど、青山の気がしますね。
DF
吉田、森重は鉄板、太田もほぼファーストチョイス、これ長友返ってきても変わらない可能性あります。高徳は最近むちゃくちゃな守備してるので守備面での不安から、選ばれない可能性が高いんじゃないかな?右SBは内田が帰ってきたら鉄板だと思います、現状の宏樹さんだと、かなり力の差があると思います。
基本フォーメーション
中盤での守備形は間違いなく4-2-3-1だと思います、理由は簡単で一番柔軟な変形が出来るからです、4-1-2-3だと攻撃に偏って、守備に不安が出ますからね。
ボール持ってからのバリエーション1
まぁ普通の3-4-3、ザック時代のSB釣べの動き3バックよりも、縦への速さが生き易いアンカー3バックと、中盤はダイアモンドに成ると思います。右はワイドにはって受けてサイドチェンジを有効活用しやすい形にすると思いますね、だから即クロスやサイド奥で受けてマイナス気味にクロスを入れる形が増えるので本田さんじゃ駄目なんですよね、利き足の問題もありますし。
相手のネガトラが良くてカウンタープレスでバックパスを余儀なくされたり、ブロック構築が速く遅攻を余儀なくされた場合には、この様なパーンの崩しを使っていくんじゃないかな?。底に戻してからのロングフィード一発でのサイドチェンジも考慮に入ると思います、・・・・・・もう各駅停車サイドチェンジは見たくないって、にわかの願望もありますので、真に受けすぎないように。
ボール持ってからのバリエーション2
4-4ブロック
4-4ブロックでボール取れてロングカウンターを仕掛けるケースは、縦に速く出来うる限り前の選手とSBが走るサッカーになると思います、これハリルがブラジルワールドカップでやってた事でもあります。
図の中に説明は書いてあるんで、適当に流し読みしてください。
今回も逆神の神話が発揮されるのだろうか?
CLベスト16 シティvsバルサ考察 #2
本日のクラシコ前に書いておきたかったんだけど、間に合わず。
この試合、評判ではシティ完敗みたいな感じなんですけど、まぁ完敗は完敗かもしれないですけど抵抗しているし、一戦目の教訓を踏まえて色々とペジェはやっていました。
って訳で軽くニワカが説明していきたいと思います、リンクしとくんで一戦目も良かったら読んで下さい。
tawagotozaregoto.hatenablog.com
スタメン
シティは4-4-1-1
ヤヤが復帰したのでヤヤ、ジーニョをボランチ、明らかに攻撃を重視した布陣。
このスタメンを見た時点で僕はシティの負けを確信してました。
バルサは4-3-3
ブスケツが出停なので、マスチェを上げてマテューをCBに。
前半
4-3-3と4-4-1-1(4-2-3-1)のマッチアップはこうなります。
バルサは中盤の3人を高く上げてシルバ、ジーニョ、ヤヤを押し込みますし、シティはサイドハーフを高く上げて、アウベス、アルバを押し込みます。
結果、バルサは縦に間延びした4-1-4-1、シティもまた縦に間延びした4-2-1-3になってました。両者共に開始から数分間、ロングボール攻勢が続いたのも無理は無いかと思います。
先に動いたのはバルサ、両SBをワイドに展開させてシティのSHに付かせると、マスチェを上げつつメッシを中央に下ろし、スアレスをWGに展開させます。こうして、中盤をいつもの様にを4vs3にして支配します、ミルナーとナスリが中盤にはいっていけば、6v5で支配です、でアッサリボールを奪えて運べる形にします。
一戦目のシティが点とった形と似てるのは、偶然じゃなくてそうなる様に動いてるからです、シティよりバルサがシステマチックなのは、クライフ-ペップ理論により通じてるからです。
で、ボールとってメッシにボール渡したら変形します。
ラキティッチが上がってWGになって、再び両ウィングが展開する形になります、時々は中盤でラキティッチやイニエスタにボール渡して、メッシがWGとして張りなおしたりもします。
勿論逆サイドでネイマールが内に入りなおして、イニエスタがWGみたいなパターンもあるんですけど、余りみないですね、この辺は選手特性の差だと思います。
先制点はバルサ
カウンターからメッシにボールが渡り独走からドリブル、そして大外から上がって来たラキティッチにメッシがクロス出して、ラキティッチがハートをループシュートでいなしてゴール。パワフルな走り、見事な胸トラップ、芸術的なループシュートと三拍子そろったプレー。一方のシティは上がってくるラキティッチに誰も付いておらず完全にフリーにしている、シティは本当に守備やる気ないですね。
後半
シティの二列目は流動的に入れ替わるのでヤヤが真ん中であったりもしましたが、基本的に底はミルナーかジーニョがやっていました、運動量の問題がありますし。
この前プレは途中でシティは行わなくなりました、多分効率が悪い上にカウンターの基点になるからでしょう。バルサ両SB付近のポケットにボール入った場合にプレス掛けても、CB、GK、マスチェの動きで相殺されやすい、実際なんどか相殺されてました。ついでに走る距離が長くなるのでシルバ、ヤヤ、ナスリ(ナバス)が死んでしまいます。
後半60分頃?に入るとシティは両SBを前に出さないで、前プレも殆ど行わない4-1-4-1で、中盤ボール奪取を狙います、何度かは成功したりしてましたが、殆ど機能せずにメッシのドリブルやパスワークに翻弄される形も多かったです。
こんな形でシティはバルサボールを取りに来ますけど、メッシ・ネイマールがワイドにはってシティのSBやSHから距離取ってるので、メッシ(ネイマール)に預けてバックパスが機能しちゃうんですよね、ヤヤ、シルバ、ジーニョ、ナスリ(ナバス)は決してプレスが上手いタイプじゃないですし、足元負けてますからね。
実線はプレイヤー移動、ドット線はパスルート、ジグザグ線はドリブル
で、コラロフが我慢できずに前に出てくると、これでメッシ、ラキティッチ、アウベスは何度もチャンスメイクします。
こうしてシティは猛烈なバルサの攻撃に晒されますが、シティGKのハートが当りまくっていて、ファーのネイマール、アルバの飛び込みシュートなどを押さえて、なんとか1失点のまま押さえます。
その後シティはカウンターで何度かチャンスを作り、一度はPKを得ます。
しかし、バルサ正GKのシュテーゲンもハートに負けずに、PKキッカーアグエロのシュートを見事にストップ、素晴らしいプレーを魅せます。
こうして後半のバルサの猛攻もシティの反撃も両者ともに実らず、1-0でバルサが勝利、2戦合計3-1でバルサがベスト8に駒を進めました、おめでとう。
要因
試合が一方的に見えた理由はシティの守備です。
個人技術、連携、戦術の守備面が全て酷い。
コラロフスタメンだったのは、クリシーの第一戦目の寄せが甘かったからだと思いますけど、コラロフも変わらず酷いシーンがあります。
バルサ右サイドのメッシが降りてきてるので、コラロフが付いてきてます、これは良いんですけど。
これ、メッシへのパスルート切ろうとして前に出てるんですけど、ボールホルダーしかみてなくて、メッシが体を離して前ラン掛けようとしてるの見えてないんです。
で、メッシの走り出しにアウベスがロングパスを縦にだす
こうなりました。コラロフは5秒前後の間、一度もメッシを見てません。メッシが胸トラップする直前に漸くみたぐらいです。
デミチェリスのチェック速度は良かったんですけど、これこの後滑ってるんですよね。
次のシーン
これクリアボールをラキティッチが拾ってマスチェとワンツーした後です、だからヤヤはラキティッチへの寄せが甘くなってるのは仕方ないんですよ、問題点は別の部分。
この後、メッシがミドルシュートを撃ち、ヤヤがそのクリアボールを拾いますが、ラキティッチがボールを拾ってから、ヤヤが拾うまで約11秒間あります。
この間にボールかボールホルダーしか見てないプレイヤーが1名います、フェルナンジーニョです。一度も他者を確認する為に首を振ってないんですよね、他のプレイヤーも1~2回ぐらいしか首ふってないんで、それも酷い話なんですけど、フェルナンジーニョはより酷くて、隣2メートルの場所にメッシが居るのにマークにも付かず、ボールホルダーを棒立ちで眺めてるんですよ。
メッシにこんな場所でほぼフリーで正面むかせて、ドリブルさせたら絶対に駄目です、なのに危険地帯にメッシが居ても無警戒に近い上にゴールへのコースを切らない。
まだありまして、全般的にシティの選手は腰が高すぎます。股抜きされたフェルナンジーニョやミルナーは論外だとしても、他のプレイヤーもCB以外は基本的に腰が高くて、簡単に左右に振られ過ぎです。
シティの選手はボールホルダーを見ている時間が長すぎ、それが連動したプレスが少ないという問題を引き起こしている可能性があります、マーク相手にボールが渡ってからプレスに行くことが異常に多い、だから簡単にフェイント一発でかわされるし、腰を落して対処する時間も無くなる。
これは個人の技術や判断ばかりの問題ではなく、戦術的要素による選手間の距離の変化もありますので、それらを考慮した練習をしないと身に付かないと思います。
勘違いして欲しくはないので強調しておきますが、別にフェルナンジーニョを嫌っている訳じゃないですし、シティを叩いてる訳でも無いんです。
多かれ少なかれ、シティの守備的選手には指摘した傾向が有りまして、その傾向が最も顕著だったのが、この試合のフェルナンジーニョなんです、ですから例として挙げただけです。
要するにシティがバルサに負けるのは、戦術面や笛への適応差だけじゃなくて、技術面、特に守備のそれが足りてないって考察なんです。
どんな素晴らしい攻撃もボールを奪わなければ成立しない、つまり守備あっての攻撃です。
シティ監督のペジェグリーニさんは少しは守備の見直しを考慮した方が良いんじゃないでしょうか?、とにわか素人は思いました。
ただし、チェルシーvsPSGなんかのチェルシーよりは遥かにサッカーらしいサッカーをしていましたね、負けたにしても次に繋がる可能性のあるサッカーです。
・・・・・、監督やコーチに守備面の改善をする気があればの話になりますが。
にわかの語っている事なので、間違いも有ると思いますが、その際にはご指摘やご指導をコメントでお願いいたします。
CLベスト16 シティvsバルサ考察
CLベスト8も出揃ったのですが、まずシティvsバルサの2戦を解説したいと思います。
2/26の1戦目のエディハドから。
スタメンはシティはヤヤがコンデションの問題で居ませんので、何でも屋ミルナーさんを入れてます。
シティは4-4-2
バルサは4-3-3
バルサの攻撃は今季幾つかのパターンがありますが、今回は普通の4-4-2殺し
スアレスがトップに張り続けてCB2人とトレードオフ、後はボール取るために中盤にWG2人が降りてきて人数優位を作ります。これで一人フリーになるんで制圧できます。
ボールを取っちゃえばブスケツ、イニエスタ、ラキティッチ、ネイマール、メッシと違いが作れるプレイヤーばかりですからね。
で、ここまで3分かからず()
で、ボール持ったらメッシに出来うる限り楽にボール渡す為に、囮としてもネイマールとスアレスが裏スペース狙います、この裏狙いの抜け出しを2-3回見せるとシティのSBは警戒して中盤のマークが甘くなります、甘くなるとマークの受け渡しが全然機能しなくなって、簡単にメッシがフリーになりました。また、この試合では見せませんでしたけど、スアレスがポストしてメッシやネイマールに落すってパターンも有ります。
でもバルサは、この裏抜けやメッシ起点でチャンスメイクしますが、決めきれない。
結局、先制点はスローインから。
甘い寄せだったクリシーの隙を見逃さずに、メッシが素晴らしいパスをスアレスに出して、スアレスが見事な切り替えしでゴールネットに叩き込みました。
シティはこの頃にはもう中盤でのボール奪取は諦めて、ボール取られたら速攻4-4ブロック作って引いて守ってました。
で、そーこうしてるうちにバルサに二点目が入ります。
シティの雑なパスをカットすると、ラキティッチがドリブルで前に運びます。
右となりにいるのがメッシです、前に出てきてるのがミルナーとコンパニ
コンパニひきつけてメッシにパス、この場所でバルサボールでメッシにマークなしって。
当然の事ながらこうなります、ここね、この場面ね全くマークの受け渡しとか確認できてないのが良く解ります、本当にペジェは組織守備を真面目に作ってません。
メッシに4人群がったので、メッシはサイドでフリーなアルバにパス、その後のメッシにはまた誰も付いてない。
でアルバからマイナス気味のクロスがスアレス前に上がってゴール。
酷い守備っすよね、ボール(例えメッシがホルダーだとしても)に群がりすぎ。
一応シティの狙いと得点シーンもやっときます。
ジェコがポスト気味に前に出て、その膨大なスペースをアグエロが使おうとしたり、ジェコ、アグエロがシンプルにサイド裏スペース取りにいったりします。
でも中盤で人数負けてるので、プレスが凄く早くくるので 中々前にパス出せないし、パス精度もイマイチです、デミチェリス、クリシー、ミルナー、フェルナンド、ナスリなんかは決してロングフィード得意じゃないんですよね。
でもバルサは1点取った直後ぐらいからアグエロの抜けとジェコの縦抜けでシティにチャンス作られたので、SBを下げ気味にして中盤の優位を捨てます、といっても上図では両下げになってますけど、基本はボールもたれてないサイドのSBは下がってなかったので、実質中盤は同数です・・・・・・、がシティの中心選手であるシルバがフリーロールで左右サイドをに自由に動けるようになったので、ちょっとシティの中盤が楽になった事は間違い有りません。
その辺りもあってシティはボールを持つと攻撃できる様になりますが、ミルナー、クリシー、ナスリ、フェルナンドじゃ中盤から良い縦パスが出せないので、結局はシルバ頼みになる。
しかしバルサもシルバやナスリがフリーになっても、ラキが精力的に動き回ってイニエスタ、ブスケツがカバーし続けます。シティ側はメッシ、ネイマールが気になって及び腰だったてのもありますね、またナスリは三人に足元で負けており、ロスト、パスカット等で結構やられてました。
シティが中盤の主導権を得ると、シルバはフリーロールで縦横無尽に動き、何度か良い形をシティに提供しますが、バルサは中央はブスケツ、ラキ、イニエスタの厚い守備で譲りません、シティはサイドに活路を見出そうとしますけど、遅攻になってしまったり、精度の低いクロスが多かったりと、得点の匂いが余りしないまま進みます。
前半から何度か少なくない数のチャンスを無駄にしてた事もあり、後半60分過ぎにペジェが動きます、時間的にもギリギリです。
これが中々良い交代采配で、お疲れ気味のジェコをボニーに、明らかに精彩を欠いてたナスリを下げてフェルナンジーニョを入れ、ミルナーをサイドハーフにあげる。
この交代でシティは68分に漸く一点を返します。
ジーニョがバルサのミスパスを拾うと、シルバがピケ、マスチェが迷っている間に、センターバイタルに進入します。
美しいフェルナンジーニョのスルーパスが一閃されるとシルバはヒールで落します。
遅れて入ったアグエロが拾いゴール。
これ本当はアグエロがバルサDFを釣ってボニーが拾った方が良いんだけど、エースが決めたんで問題は無い。ボニーは冬移籍だからフィットに問題あってちょっと反応遅れてたので、シティにとってベターな形だったのではないでしょうか?。
で一戦目のシティホームでの対決は1-2でバルサが勝ちました、一点ビハインドは兎も角、2アウェーゴールはシティにとってとても重たいですね。
続きの2戦目はそのうち書きます。
アギーレジャパンのアジアカップはもう書く気ないです、流石に時期を逸してしまった。
期待して頂いてた奇特な方々には、謝罪させて頂きます。申し訳ございませんでした。
チェルシーvsPSG
チェルシーファンの方には非常に厳しい意見が多く、気分を害されると思いますので、読まない方が無難だと思います。
以下本文
チェルシー vs PSG 2-2(アウェーゴール差でPSGがベスト8進出)
酷い試合を見ました。
僕は比較的プレミアリーグを良く見てるので、基本的に欧州シーンでは思い入れが無いチーム同士の戦いだとプレミアのクラブを応援します。
チェルシーvsPSG戦でも最初はチェルシーを応援してましたが・・・・・・。
ユーべvsドルの試合よりも酷いサッカーを見せられた、いやサッカーですら無いシーンが多すぎた。
まずちょっとした接触でも転倒してアピールするディエゴ・コスタをはじめとしたチェルシーの選手達、アピールしまくってファウル貰って試合を優位に進める事しか考えてない様な試合運び、特にコスタとアザールのダイブ前提のプレーは本当に腹が立ちました。
一方のPSGは荒く行くことはあっても汚いプレーはしていない、それどころか中盤のモッタとヴェラッティが素晴らしい組み立てやパスカットでチェルシーの攻めを何度も切る、両者はパスミスでピンチを作った事もあったけど、チアゴ・シウバ、ダヴィット・ルイスが見事にピンチを刈り取っていた。
試合はイブラヒモビッチが前半31分にレッドを貰い一発退場し、11vs10人の戦いに、しかも審判の判定がチェルシー優位にかなり偏っていて、PSGは中々攻められない。
前半43分にはコスタがPA内で倒されるてPKアピールするが審判はスルー。
コスタのプレーは明らかにダイブであり、カバーニが後ろから接触したが、コスタの体勢の崩れ方、タイミングが不自然であり、地面を叩いて悔しがる審判へのアピールが空回りし、非常に惨めに見えた。
前半、後半とイブラの抗議の際に激高していたヴェラッティに色々とファウルアピールで苛立たせようとするチェルシーだが、ヴェラッティは返って冷静に対処、チェルシーの駆け引きの汚さだけが浮き彫りにされた。戦術や技術の駆け引きの延長線上ではなく、まず相手を意味も無く挑発してファウルアピールを続ける姿は滑稽でしかなく、審判への度がすぎたアピールは徐々に審判を冷静にさせていくことになる。
後半開始にチェルシーはイエローを貰っていたオスカルからウィリアンへと交替させるが、10人のPSGに対して攻めきれず崩しきれないチェルシー。
そうして拮抗し迎えた81分に、CKからの毀れ球をディエゴコスタが盛大なミスキックしたスピンボールが偶然にケーヒルの足元に落ちるとケーヒルがボレーで叩き込み、対に均衡は崩れ勝負は決したかに見えたが・・・・・・。
86分PSGもCKからラベッシの素晴らしいキックからDルイスの完璧なヘディングでボールがゴールネットに突き刺さる、1st leg 2nd legあわせて完全なイーブンな展開となる。
延長戦に入り96分、10人のPSGは流石に足が止まりだしたこともあり、キャプテンチアゴシウバの致命的なPA内でのハンドでPKを取られるとアザールがこれを決める。
しかしまだ試合は終わらない、113分、CKからチアゴシウバのヘディングが決まったと思われたが、クルトワのスーパーセーブで防がれるが、114分、二度目のCKでまたもチアゴシウバが完璧にヘッドをあわせて実質的な逆転弾をゴールに叩き込む。
この連続CKシーンではチェルシーのメンバーも疲れている事が明確に見て取れる。PSGのCKへの反応や、マークを外すランに付いていけておらず、チアゴシウバについているテリーなどはジャンプすら出来ていない。
アウェーゴールを1しか挙げてないチェルシーは猛攻をかけるが、力及ばず。10人のPSGがアウェーゴール差でベスト8進出を決めた。
本当にPSGは凄かった、一方のチェルシーはサッカーやってるのか演技してるのか解らなかった、審判に対してアピールしてる時間の方が長かったんじゃないか?ってぐらい馬鹿げた試合をしてた。
勝てば官軍だから何やっても勝てばいいってスタイルでいくと、負けたときの反動は物凄い事になるし、何よりサポに申し訳ないと思わないのか。
地元サッカー
今年は応援に行こうと色々と探してました
近所に鈴鹿ランポーレ(本拠鈴鹿市の社会人1部リーグ)と三重ヴィアティン(本拠桑名市の社会人2部リーグ)があります
一応四日市にも旧コスモ石油クラブ(1996年解散)の後継の育成クラブがあるんですけど、U15までしかないんですよね。
ってわけで実は桑名は色々あって本当に嫌いなんで、鈴鹿ランポーレを応援したいと思います。
2014年度の東海リーグ1部(社会人一部リーグ)では、なんと14戦11勝0分3敗、勝ち点33で二位に勝ち点10を離してのダントツ1位でした、凄い。
タイミングがあえば一度試合を見に行きたいと思います。
1部リーグでも調子いいみたいですので、今年こそは全国地域リーグで二位以内にはいって、JFLまでいけるといいですね。
Jリーグ開幕
今年からはJリーグも見ようと思いまして、ちょっと昨日・今日とみてました。
J1
名古屋vs松本山雅 3-3
どっちもどっちの試合でしたけど、PKで駆け引きするのは本当に止めて欲しい、コースを狙って思いっきり蹴って欲しいよ。
松本は点取った後に即取り返される流れを何とかしないと駄目、J1初昇格だし仕方ない面もあるけどね。
名古屋グランパス 2015マッチレポート | 3月7日 vs 松本 | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
湘南vs浦和 1-3
前半は湘南のオーバーラップ作戦で1点を挙げるものの、即座に浦和が取り返し1-1で折り返えす。後半に入り浦和が湘南に確りと対応してくると、雨もあり足元の差がダイレクトに表れ始め、地力の差で湘南は押し切られる。浦和は厳しい日程で雨の中でも良いサッカーしてたのは流石でしたね。ただ湘南はJ1残留できると思えるポテンシャルは感じました。
湘南ベルマーレ 2015マッチレポート | 3月7日 vs 浦和 | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
清水vs鹿島 3-1
清水が見事なカウンターサッカーで勝利
鹿島は崩しきれず、柴崎が前目になってるポイントを丁寧に付かれて失点。あれは鹿島のフォメの大問題になると思うんだけど、どうなんでしょ?
鹿島アントラーズ 2015マッチレポート | 3月8日 vs 清水 | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~
J2
セレッソは何もかも微妙で、J2からも降格しかねない状況ですよ、これ。山口さんアンカーは僕は激しく微妙だと思います、山口さんは好きな選手なんで頑張って欲しいけど、なんだか微妙な方向にいってる様な気がしないでもない。
微妙、微妙とうるさいですね、すいません。
ヴェルディは10番のコウチーニョが上手く、エゴも少ない良い選手だと思います。ちょっとファンになりました。
東京ヴェルディ 2015マッチレポート | 3月8日 vs C大阪 | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~