西村さん、誤審?
ブラジルvsクロアチア戦で最大の話題となっている誤審について語りたいと思います。
日本人で主審を務めた西村さんの判定は誤審でしょうか?
それをスタッツから考察したいと思います。
この試合のスタメンです、クロアチアはキーマンであるモドリッチとラキティッチをダブルボランチで運用しました、守備的な起用といっていいでしょう。
特にラキティッチはダブルアンカーとして組み立てに参加しつつ、ネイマールのマークも受け持っていました。
ラキティッチにハードワークをさせる事により、モドリッチがボランチでありながら前への推進力を有る程度残せるといった計算だったのかもしれません。
主なスタッツ、黄色がブラジル、白がクロアチア
ポゼッションは圧倒的にブラジル、ファウル数は圧倒的にクロアチア
緑の×はクロアチアのタックル成功、オレンジ×は失敗
右サイドの攻防は殆ど勝てていませんね。
ざっと見るだけで解る様に、クロアチアは個人技やシステムプレス等の組織力でも負けています。
ディレイディフェンスも余り機能していなかったので、バックタックルが多くなり、必然的にファウルで何とか凌いでいる形になる事が、少なくない回数ありました。
ポゼッション率からして自陣で戦う時間が長く、自軍のディフェンシブサードで攻防する回数が増え、FKを何度も与えてしまい、最後にはPA内でPKを取られます。
あの疑惑の判定の瞬間だけを見ては難しい判定ですが、それ以前の心象やファウル数の多さも考慮に入れると、PKと判断する事は必然だと僕は結論付けます。
よって西村主審は無罪。
クロアチアの監督は、チームのファウル数とポゼッションを考えた方がいい。
追記
西村さんは手を使ったファウルに対して何度も注意しており、この辺はFIFAからのご通達であったのかもしれませんね。ハードなタックルでも角度的に横の場合や足元勝負の場合は割りと流してました。ホールド気味に掴んだのが最大の問題であるのかもしれませんね。