戯言戯言日記

色々雑記-FGO編-

アザール チェルシー-17-

今回はチェルシーアザール君です。

アシストすら入ってませんが、そのクレバーなプレイを説明したいと思います。

 24節のシティvsチェルシー、時間は前半30:56です。

ナバスさんのオナドリミドルからボールを奪ったチェルシーは、アザールにロングパスを通します。

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 デミチェリス君相手に腰を確り落として、確りスクリーンしてボールに触らせず、自分の体勢は崩させず。地味だけど素晴らしいアザールのプレイ。水色の円のサバレタは確り走って戻ってきてます。

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 水色の円はラミレス、ここでアザールはラミレスフリーなのを確認しつつ、戻ってきてるサバレタの性急な仕掛けに対応します。

このボールの位置、まだ圧倒的にアザールが優位なんですよ。これ本当に駄目な仕掛けです。SHなら許されるかもしれないけど、SBやディフェンシブハーフには許されないと思います。圧倒的に駄目な仕掛け方。ましてや相手はアザール

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 アザールはワンタッチからの切り替えしで体入れかえて、サバレタデミチェリスの二人を捌いて、中央に切り替えします。

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 青い円を見てください、このとき最寄のヤヤにゆっくりと近ずきつつ、視線は相手のDFラインのギャップに向いています。

この時点で既にアザールは、得点プランを描いていたと思います。

灰円の中の味方が正面をむいたままパスを受け取れる形、シュートを打たせられる形。アザールはその形を作る為に、プランを幾つか持っていたと思います。

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 青丸のラミレスがフリーで俺に寄越せってアピールしてます。

ここでアザールは、ちょっとリズムを変えつつ少しだけフェイント入れます。が、ヤヤは視線を足とボールから離さない上に、体を全く動かさない。

アザールは、ヤヤに出来うる限り近づいてから、ラミレスにパスを出します。

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 赤丸を見てください、全員がボールとラミレスを見ています。その中で青丸のアザールだけが、自分の描いたプランを実行する為にダッシュしてます。サッカーの基本と言えるパス&ランですが、同時に非常に高度なパス&ランでもあります。ヤヤに対してチェンジオブペースでスローで近づく、抜くと見せかけつつ、ラミレスにパス。

この時点では、ラミレスもウィリアンもエトーも、アザールのプランに気が付いて無いと思います。

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 ここでラミレスは目の前のギャップと、目の前のDFが最終ラインから一人飛び出てきた事もあって、アザールのプランにうっすらと気が付いた。「アザールは灰色円のスペースとSBとCBのギャップを使った崩しを仕掛けるつもり」だと。

ここでラミレスも若干ドリブルで前にでてDFを引き付けに掛かる。

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 一人で裏抜けて、マークすら付けられずに、裏スペースに入ったアザール。ここで貰えばオフサイドですが、ラミレスは確り黄色い円のDFを引きつけてから、最外から上がって来たSBイヴァノビッチにパス。

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 オレンジ円で歩いてるデミチェリス、ちょっとこれ意味わかんない。守る気ならもっとギャップを締めるべきだし、カウンターを狙うなら、この位置はおかしい。

青色円のパスを受けにいくアザールと、パス&ランで現在のアザールの位置に入ろうとするラミレス。

非常に地味で基本だけど、パスしたら走る、これマジで重要。

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 青円はイヴァノビッチさんです、適度な速度でアザールが正面向いて受け取れる位置にパスだしました。地味だけど、これも良パスだったと思います。

緑円がアザールの6秒間の動きです。

例えマークされても、この移動だと誰がマークに付くのか非常に難しいし、そもそもシティはこういったマーク受け渡しが下手なので、アザールは最初から狙っていた可能性がありますね。(モウリーニョが狙っていたなら、もう少しエトーやウィリアンの動きが違うと思う)

黄円がラミレスの3秒間の動き

で、これアザールの意図に最初に気が付いたのは、イヴァノビッチかもしれませんね。ただ単に右側の敵が薄いから、上がって来たって話もあると思いますけどw。

どっちにしろ、イヴァノビッチと一緒に戻ってこないシルバさんは、何してんでしょうね?

赤円はデミチェリス、やっぱり意味が解らないな。

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 ギャップがあるSBとCBが二人でアザールに付いたので、バイタル中央付近で、フリーで二人も正面向けて受け取れる形、しかもSBは絶対に間に合わない。

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 こうなるのは、シティの守備とアザールの動きから必然だった・・・、いや、アザールが必然にしてしまった。(カッコいい感じでドヤ顔で語るオッサンwww)

コンパニ気合の前ダッシュでブロックに行く。

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この直後ラミレスはシュートを打つが、コンパニにブロックされる。

ウィリアンに渡すのも微妙な距離だしなー、ダイレクトシュートが正解だったのかな?。トラップしたなら目一杯引きつけてから、ウィリアンに渡すのが正解か?。

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 しかし、ブロックでこぼれたボールを、上がってきてたイヴァノビッチさんが、狭い道を通してゴールにぶち込みます。

赤線はシュートコース、マジありえねー。

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上からの画像でも確認してみましょう、すごいシュートコース。

という訳でこれが決勝点となった訳です。

 

チェルシーは終始良い試合をしてました。モウリーニョはきっちり試合計画を練ってきてましたね。序盤のカウンターからの得点と、後半の拮抗しててもボール取ったら攻める意識は素晴らしかったです。

シティはプレイの一つ一つから、得点力に自信もちすぎている様に見受けられましたし、少し浮ついてた様な軽い攻めが多かったです。

 

全員で走って守って攻めたチェルシー、戻らなかったシティ。走力が一点差を生み出した試合だったと思います。

1-0でチェルシー勝利、これでチェルシーは52Pでシティとイーブンポイントになりましたが、得失点差で3位です。