美しきフットボールの誕生 ~約束された王者の戴冠~
CL決勝戦が決定しました。
そう、マドリード・ダービーが全欧州クラブの最高を決める決勝戦で行われるのです。
さて多くの事を語りたいと思います。
まず僕はレアル・マドリードというクラブは好きではありませんでした、ロナウドのダイブからのファウルアピール、ぺぺの悪行、これらが主な理由です。
ありませんでした、と言ってる様に、今日ではファンに、サポーターになりかけています。
心変わりには様々な理由があるのですが、今季CLの2nd legでドル負けて以降、特にぺぺが素晴らしいプレイヤーに変貌ています。
CLバイエルン戦で少しばかりの時間稼ぎはしていましたが、ユニフォームすら掴まない、バックタックルすら行わない美しいディフェンスを何度も何度も魅せてくれました。
今まで行っていた相手選手を慮らないタックル、挑発的な態度、無闇に好戦的で喧嘩腰、そういった態度はかなり軟化しており、フットボーラーとしての品格が劇的にあがりました。
そうです、ピッチ内でプレー以外の事に対するタスクを下げれば、ぺぺはフットボール史上でも屈指のCBであり続けるのです、それをCLバイエルン戦で見事に証明したと思います。
ロナウドも対に守備を始めました、所処おかしな守備はありますが、細かいプレスに参加してダンテやシュバインシュタイガーに組み立てを断念させるほど、勝利への意欲を感じされる素晴らしいプレーを幾つかを見せてくれました。
Rマドリーはリーガクラシコでイージーなマークミスから、メッシとイニエスタのホットラインで失点しました。
しかし、CLバイエルン戦のRマドリーは素晴らしいコミュニケーションを取り、上記の失敗を犯したチームと思えないほど素晴らしい守備を見せてくれました。
ベイル、カルバハル、コエントラン、アロンソ、モドリッチ、ディマリア、ベンゼマ、ロナウド、ぺぺ、ラモス、カシージャス・・・先発メンバー達の見事なコミュケーションとアンチェロッティの素晴らしい組織守備が組み合わさり、CLベスト4という舞台で去年の覇者バイエルンですら攻め倦むシーンが何度も見受けられました、・・・そして、世界の何処のチームにも負けない強さと美しさを併せ持つ攻撃力が発揮され圧倒的大差で勝利しました。
ダーティでラフなプレーが無くなり、ただただ美しいフットボールだったと思います。
反面、チェルシー vs Aマドリーの試合では、Aマドリーに強く失望しました。
元から荒く汚いプレーが多いチームでしたが、CLでは輪をかけて酷かったです、あの様なプレーをし続ける限りAマドリーを心から応援したり、Aマドリーの選手にリスペクトを抱く事は難しい。僕のそういった点における許容範囲はとても狭いので、先日書いたばかりのAマドリーのリスペクトは雲散霧消してしまいました。
最も重要な事はレアル・マドリードの勝利は確定された事でしょう。
バイエルンの荒らいプレーや挑発行為にすら、最もチームでメンタルが安定しないぺぺでさえ余裕を持って返していました。
あのメンタル状態のレアル・マドリードならば、アロンソの欠場はとてもとても痛いけど、レアルの勝利は間違いないのです。
勝負には色々な綾がありますから、僕が考察した結果、望む結果には落ち着かないかもしれませんし、40年ぶりにアトレティコ・マドリードが優勝するといったシナリオを望む人も多いでしょう。
しかし、美しいフットボール見せ続けてくれる限りレアル・マドリードは勝ちます。
例え決勝でレアルが敗れたとしても、観客の心に残るのは、AマドリーのダーティーなプレーとRマドリーのビューティフルなプレーの対比でしょう。
それは、レアル・マドリードはCL戴冠よりも優れた結果を手に入れてる事と同義なのです。
勿論、このスタイルのままでCL戴冠したら完璧です、パーフェクトでビューティフルでベストオブベストで、以下1000個ぐらい賛辞が続く。
端的に纏めると、ルカ・モドリッチが居る限りにおいて、レアル・マドリードに敗北は無いって事です。