日本代表ステップアップ考察 第一回
現代サッカーの崩しのお話
今回説明するのは、あくまでも僕が勝手に「崩しの基本」と思っている「概念」であって、著名なプレイヤーやコーチが明言しているかどうかは知りませんが、基本的な事なので間違っては無いと思います。
また、バイタルを崩すのは手段であって、目的ではありません。
得点を取るためにバイタルを崩すのであって、崩せないなら崩せないなりのベターな点の取り方をすればいいのです。
しかしながら、現代サッカーではバイタルエリアを攻略出来るか否かが、一試合当たりの得点に大きく関わっている事も確かです。
当然ですが相手もバイタルを使わせない様にきっちり守ってきます。
個人技で崩せるプレイヤーもいますが、クラッキと言われるウルトラプレイヤーだって常に個人技で崩せる訳じゃないですし、そもそもクラッキがチームに居るとは限りません。
だったら、連携でバイタルを崩していくしかない訳です。
守備ブロックを崩す方法の概念
下記SSのエリア名は、説明の便宜上で適当に言ってるだけです。
サイドエリア
一番取りやすいエリアです。
極端な話サイドチェンジ一発で取れますし、相手が中盤やサイドの攻防を捨ててたり、引いて守っていれば、殆どリスクなく取れます。
ただし深くまで抉ろうとすれば話は変わってきます、確実にマークが付いてきます。
PA角
問題は相手がサイドの攻防を重視するか?否か?です、重視しており、常に同人数を送り込んでくるなら、マークをずらしやすくなり、PA角は非常に取りやすくなります。
味方にドリブラーが居ればカットインなどでかなりかき乱せるでしょう。
ただし、通常はここでフリーでボールを受けさせる事は滅多にありません。
相手にとってもわかりやすい危険性があるからです。
ニアエリア(岡田監督命名)
バイタルエリアに一番プレッシャーを掛けれます。
マイナスクロスの有効性は知ってる人が多いと思いますが軽く説明します。
首を90度程度しか振らないでクロスを跳ね返す事と、180度振りながらクロスを跳ね返す事、どちらが難しいか?って話ですね。
しかし、ニアエリアに真正面から入れても、オフサイドやラインを割る可能性は決して低くないです。
ファイナルサード入り口(相手DFブロックの手前)
割りとフリーで受けやすいですが距離がありますし、ここからの直接的な崩しは受け手のマークが外れる事が少ないので難しいです。
相手が居る事を忘れてはいけない
守備がしっかりしてるチーム、シメオネ・アトレティコや昨季のモウ・チェルシーなんかは、PA角どころかサイドですら息も出来ないプレスをかけてきます。
そういった場合にはファイナルサード入り口まで戻してダイレクトプレーや違いを作れるプレイヤーにボールを持たせてる事で、再びチャンスメイクを狙います。
下記SSは概念的なボールや人の動きを表したものです。図が見難くなるので横の動きは右サイドに、縦の動きは左サイドにまとめました。
で、ここまで書いておいてなんですが、これ序文です。
そして次回も序文です。
次回はチームロール、選手の特性、実績と現在の差異です。
速ければ今日の夜か明日当たりにでも更新しますが、期待しないでね。